ジュリエット、どうしてあなたはユリアなの?

既にプレミエが終わってしまいましたが、7月12日から8月16日までの間、ロットヴァイル室内劇場というところで上演されている野外劇「ロミオとジュリエット」の音楽を担当させていただいています。打楽器奏者二人のために書き下ろした音楽です。上演時間は2時間15分くらいでしょうか。

劇場のホームページ担当者がなかなか更新してくれないので、作品紹介のところにはクレジットがまだ載っていませんが、画面左のEnsembleというところをクリックしてもらえばTakaaki Horiuchiと載っているのをご覧頂けるでしょう。
http://www.zimmertheater-rottweil.de/

Rottweilというのはドイツ南西にある街。トロッシンゲンとシュトゥットゥガルトの間に位置する街で、フライブルクからだと電車で2時間〜2時間半くらいのところにあります。
小さな街だけど、とてもきれいな、観光に行くにもオススメの街です。
野外劇の舞台となっているのは、本来の劇場から少しだけ離れたところにある、見晴らしの良い丘の切れ目。鳥の歌声が豊かで、上演中に次第に夜のとばりが訪れる様は何とも言えず幻想的です。

ドイツ在住の方や、たまたま旅行でドイツを訪れる方は是非お運び下さい。8月16日までに22公演が予定されています。

公演日程はこちらでご確認いただけます。(いくつか移動公演もあるので注意です!)

ドイツ語ですがレビューも出ています。
http://www.nrwz.de/nrwz/theater/00027850

ところで、日本では「ロミオとジュリエット」として親しまれているシェークスピアのこの劇、ドイツでは”Romeo und Julia”と呼ばれています。ロメオとユリア。
ロミオ→ロメオくらいの変換は問題ないんですが、ジュリエット→ユリアの変換は、かなり受け入れるのに時間がかかりました。実際に作曲して、最後の集中稽古が始まった頃になってようやく自然と”Julia”が腑に落ちるようになって、初演が終わった今は逆に「日本語では何だっけ?」と1秒ほど思考が止まってしまいます。


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