鈴優会定期演奏会

今日は混声合唱団鈴優会の定期演奏会。ご来場頂いたみなさま、名島先生、太田先生、そして鈴優会の皆様。ありがとうございました。とてもあたたかい、良いコンサートでした。堀内作品としては鈴優会団歌「鈴の音のハーモニー」(新曲)、「おれは歌だ おれはここを歩く」(再演)、そしてアンコールの「お正月」(編曲)が演奏されたわけですが、どの演奏も素晴らしかった。お陰で、全く見知らぬお客さんから曲について聞かれたり、嬉しい反応もありました。僕だって、見知らぬ作り手に、一受け手として声をかけようとすると躊躇してしまいます。たとえ感動したとしても。だから、こういう機会は本当に嬉しいものです。でも、この日僕にとって一番感動的に響いたのは、プログラム最後の、林光「げつようびはうつくしいこども」です。その中でも特に、終曲の「だれがこまどりころしたの」が説得力を持ちました。実にシンプルな曲。少なくとも、分析して特殊なシカケが浮かぶような高度な曲ではないかもしれない。けれど、背景を変えながら何度も何度も繰り返し昂ってゆく旋律が、いつしか旨に突き刺さってきて、痛くて痛くてしょうがなかった。メロディの訴求力。気がつくとホールのステージが、小劇場の空間のように見えていました。それくらいに音楽の背景が見えてしまったと言うかわかってしまったと言うか・・・素晴らしい演奏でした。技術的なことを言えば、今年の鈴優会は去年よりは一段劣っていると言えるでしょう。けれど、ステージ上で伝えるための大切な「何か」が飛躍的に強くなっている。合唱団としていろいろな経験を乗り越えた事は、今後は糧になってくれるでしょう。今のメンバーで、新しく一歩を踏み出していって欲しい。惜しみなく送られるあたたかい拍手が、演奏会の成功を物語っていました。


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