ぽえむぱろうる

買い物の途中で、池袋のリブロ3階にある「ぽえむぱろうる」に寄った。「ぽえむぱろうる」は、僕の知る限り(ネット以外では)唯一の、詩集専門の書店。厳密には短歌や俳句、実験映像ジャンルのビデオなんかも扱っているけれど、まぁ詩集専門店としておこう。思えば、今まで書いて来た曲のテキストはいつもここで見つけたものだ。いつもここで詩集を探して、その中から書きたい詩を見つけ、曲を書く。だから、僕にとってはとても大切な書店だ。他にも大型書店で詩集コーナーを設けているお店はあるけど、ぽえむぱろうるの品揃えと比べるとやはり貧弱なのは否めない。まぁ詩集は、(楽譜と同様に)そうそう売れるものではないだろうから、仕方がないといえば仕方がないけど。   #そういえば昔、思いあまってこの「ぽえむぱろうる」で   バイトをしようと思った事がある。   ハイソな人たちとお知り合いになれる!?なんて希望を持っていたけれど、   電話して、時給が500円台だったのを聞いて(2〜3年前の話だ)諦めた。   それ以降はもっぱら購入専門で応援に徹している。さて、そんなぽえむぱろうる。「詩集は文字数が少ないくせに値段が高い!」という声に抗うためかなんなのか、毎年年末になると、棚落ち商品の値引き販売をしてくれます。折しもクリスマス直前のこの時期。今年もまた値引き販売がないかと寄ってみたら、やっぱりやってました、値引き販売!思潮社の現代詩文庫で、中江敏夫、林芙美子、尾形亀乃助、荒川洋治あたりを買ってきました。僕はまともに詩作や、詩の鑑賞の勉強をしたことがないですから、とにかく素人なりに目を通して味わう事しかできません。そんな僕にとって、この機会は嬉しい限り。今日は買いませんでしたが、新しい詩の文庫が店頭に並んでいました。「詩の森文庫」といいます。ホームページは見つかりませんでしたが、どうやら思潮社から出ているようですね。面白そう。高校生の頃にこういう本に出会えていたらなぁ。金沢では詩集を買うのも至難の業だったし、興味を持つきっかけにも恵まれていませんでした。インターネットのある今の子供たちが羨ましいです。マイナージャンルに興味を持つ子でも、ちゃんと情報を仕入れられますからね。


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