練習・演奏

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ただいま朝の8時。これから飛行機に乗って石川県まで行って来ます。必要な楽譜をさっき書き上げたところです。とある高校の吹奏楽部の練習に行ってくるわけですが、そこが今度のコンクールで演奏する曲の中に、各自が自由に即興演奏してカオスを作る、という現代音楽とかフリージャズなんかで良くやる表現を使う部分があって、僕のところに、その即興部分を書いて埋めて欲しい、という依頼があったのでした。僕もそういったスコアリングをしたこともありますが、もともとこういうのは「何が出てくるかわからない」とか「演奏のたびに音響が変わる」とかいったことに狙いがあるわけで、音符を書いて定型化してしまうと、それは全くつまらない別物になってしまう恐れが往々にしてある。けれど、一方で別にプロでもない高校生がこうした即興を急にやらされてもイメージできる音響が限られるだろうし、戸惑っておしまい、ということにもなり兼ねない。そこで顧問の先生と話して、両者の中間点として各楽器ごとにある程度の素材を提供して、それを組み合わせたり発展させて「即興的な」状態を作る練習をする、ということに落ちついたわけです。それで、ついさっきまで、ステージで使われる可能性が薄そうな音符を、様々なパターンでひたすら書きつけるという作業をやっていました。で、今日の部活の練習時間で、それをネタに、概念や手法を伝えてくることになります。ワークショップみたいな感じになるのかなぁ。こんな依頼を受けたのは初めてなので僕にも想像がつきません。飛行機の中で手順の組立をしておかないといけないな。

和声の生徒さんのレッスンなどをしたあとに、夜は合唱団の練習へ。これで3回目の出席。ようやく他の団員さんの顔ぶれも見えてきたところ。名前まで覚えきるにはもうしばらく時間がかかりそうだけど、なんとなく顔とパートくらいは一致するようになってきました。声の方はやっぱりまだまだダメダメ。一朝一夕に作れるものではないことくらいはもちろんわかっているのだけど。それでも3時間歌えるだけの喉の耐性はついてきたかもしれない。

LANカードのドライバーが見つからないので、止む無く新しいLANカードを購入。(我ながら愚かだ) 1000円くらいの損で済んでよかった。これで無事に回線につながるんだろうか。午後からはピアノの引越し。前の住居にはしばらくピアノが置いたままになっていたのだ。でも、なんでこう言う日にひどい雨模様になるかなぁ?2時頃に業者さん到着。雨の中、前の住所からピアノを搬出してもらって(せまいので大変そうだった。)新しい住所へ。新しい住所では階段を上って搬入してもらう予定だったけど雨と階段の狭さゆえに断念。作戦を変更してクレーンで直接2階に搬入することに。(新居の窓は異常に広々としている。)ところが、一度つるし上げてみると手すりが高すぎて、起こした状態では入らないことが判明。手すりも外せないので、今度はやや斜めに倒した状態で再チャレンジ。しかしこれも失敗。深く斜めに倒した状態で再チャレンジしてようやく、ぎりぎりで搬入できました。急がば回れ、ということですね。目分量はアテになりません。最後の方にはアップライトピアノ1台の搬入のために業者さんが7〜8人ほどもついて大掛かりなものになってました。結構圧巻です。6時を過ぎた頃になってようやくピアノの搬入が終了。予想以上に大変なピアノの引越しになりました。(大掛かりになったことで請求額がハネ上がるのを心配しましたが、当初の予定金額と変更なしで落ちつきました。一安心。27000円ほどでした。)ピアノが入ってから慌てて池袋へ。友人たちとのお食事会。久々に会えた顔もあって楽しかったです。池袋の鳥良(ヤマハの斜めむかいあたりのビルの地下です)、なかなかおいしいお店。

ここしばらく、今日が何月何日か、というのが、改めてカレンダーを見ないとわからないような過ごし方になってしまっています。いろんな締切りが同時多発的に押し寄せてきてしまっているので身動きが取れません。これまでにも結構締切りが重なってしまうことはあったけれど、今回はこれまでで一番かもしれません。あと一週間ほどが正念場。頑張って乗りきりましょう。そんなこんなで基本的には根を詰めて作業に励んでいるわけですが、なにぶん集中力が無いので、疲れるとピアノの前に座って小品を1曲弾いてみたりするのが僕の息抜きパターン。最近はR.シューマンが面白いです。シューマン曲集の中から適当に、初見で弾けそうなものを弾いてみたりしているわけですが、若い人のための43のピアノ曲(Op.68)が最近の収穫。幼い頃からピアノのお稽古に励んできたような人なら知っている人も、弾いたことのある人も多いんだろうけど、恥ずかしながら僕は1週間ほど前までは全く知りませんでした。(^^ゞ技術的にはそんなに難易度は高くないし、1曲1曲もさして長くない小品集なんだけど、どの曲も抜かりなく、シューマンのワザが詰まってます。おまけに順々に弾いていってみるとそれぞれの曲同士での動機の関連やら音域の関連やら、調の関係やら・・・。ロマンティックな抒情の世界に遊んでいても、そこに作曲家の冴えが光っているのが実に素晴らしい。作曲家的な視点で曲が良いかどうか判断する時には自分なら(或いはよくいる作曲家なら)「書かない」か、それとも「書けない」かで判断することも多いんですが、シューマンの曲は殆ど常に後者です。「僕には逆立ちしたってこんな素敵な音楽は作れません、参りました!」という感じ。真似して書いてみようと思っても、この水準で閃きの詰まった音楽なんてそうそう簡単には作れないでしょう。やはり大作曲家たるお方です。かといって指をくわえて羨ましがってこのまま生涯を終えるわけにもいかないので、少しでも吸収できるものは吸収してしちゃおう、なんて思っていると(忙しいのに)1曲の息抜きのつもりが、もう1曲、さらにもう1曲、この曲をもう1回・・・と、心積もりよりも長く楽譜の前で感嘆してしまう秋の一日なのでありました。

午後にピアノ伴奏の合わせ。なんの因果か僕がC.P.E..バッハのトリオソナタ(2Fl+Pf)の伴奏をすることに。ステージとかじゃなくて勉強会で弾くんだけどね。バッハさんと言えばかのJ.S.さんは尊敬申し上げているもののその他のバッハさんをあまり存知上げずに最近まで来てしまったのでとてもいい勉強になっています。C.P.E..さんもなかなかの作曲家です。伴奏の方はいろいろダメ出しを頂いてしまった(当然)のでなんとか勉強会の日までにカタチになるようにさらいます。やっぱりちゃんとピアノ科でさらってる人となんとなく作曲家で弾いてる人は違うので、ごまかしの効かない曲になったときに辛い(^-^;ごまかせる曲ならいいのか、っていう問題でもないだけどね。ピアノ、もっとうまくなりたいです。目指せ、リゲティのエテュード。(無理無理)伴奏合わせから帰ってきたら仕事の電話がちょうどかかってきてにわかにバタバタ。今日お世話になった皆様、ありがとうございました。今日は会った人も、電話で話した人もみなさんと音楽の関わりで話を出来たのが嬉しかった。やっぱり僕は音楽が好き。何事か音楽に資する仕事をしたいと思う。

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