プーランクの演奏姿が拝めるDVDを手に入れました!時間がないのでざっと目を引く部分だけ確認。演奏だけかと思っていたら、聴衆を前にしてインタビューに答えて笑いを取るプーランクまで収録。これは嬉しい!けどこれを嬉しい!と思えるのはマニア以外の何者でもないでしょう。収録されているのは全て1960年前後の演奏で当然白黒の映像。音質も決して良くはない。ランパル(fl)、プーランク(pf)の初演コンビによるフルートソナタのII楽章も聴けます。デュヴァル(sop)、プーランク(pf)で歌が何曲か収録されているし、ジョルジュ・プレートルの振るRTFをバックに、フェヴリエと共演した2台のピアノのための協奏曲(これは全楽章)も聴けます。これらを聴いてみると(多分多くの日本人が勝手に感じている)全面的に感傷的な表情を付与する演奏をプーランクは求めていないのが分かったような気がする。わりあい淡々と流して、その分要所要所で絶妙なタメを持ってきてハッとさせたり。その事で構造の流れと表情が両立できている。演奏する人は見てみると参考になる部分もあるんじゃないかな。プーランク以外の演奏も収録されています。ランパル(fl)、ラクロワ(pf)によるフルートソナタ全楽章ではランパルが時々音型をごまかしている(笑)。フェヴリエやタッキーノのピアノ演奏もあるし、多分このあたりの顔ぶれは本人からリハーサルを受けた顔ぶれ。資料的な価値は高そうです。プーランクと一緒に買ったのが春の祭典、火の鳥、中国の不思議な役人の舞台(バレエとパントマイム)をまとめて収めたDVD。(だってまとめ買いしたら25%オフになったから・・・)特に中国の役人は、なかなか映像資料が見つからないので気になってたんです。文章では必ずストーリーも紹介されているような作品なのに・・・。こちらはまず中国の役人だけ視聴。ロシアの製作によるDVDで、いかにも古くさい画質と映像処理にのっけから萎えてしまいますが、慣れてくるとB級臭が妙に味が出てきて面白い。少し経った頃に登場する「中国の不思議な役人」役のヴィジュアル設定が、キョーレツに変態な雰囲気を醸し出してます。100m離れてても変態だってわかるような。マントを脱ぎ捨ててから後は、さながら昔ジャンプで連載していたセクシーコマンド(だっけ?)の様相。あまりのスゴさに画面から目が離せません。パントマイム自体やオーケストラの演奏(クレジットを読むと生演奏のようだ)は充分クオリティを越えています。20世紀前半の重要な舞台作品が一気に3つ揃うし、プーランクよりむしろこっちの方がお勧めかも・・・。大画面で見ちゃった夢に出てくる事間違いなし。さて、これから池袋の新文芸座に行ってきます。今日はオールナイトでシュヴァンクマイエル。そして明日の日中は静岡に往復。夜は東京で練習。と、ちょっとハードで楽しい二日間の始まり。
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