新作初演のお知らせ (Phantasmagoria)

無伴奏混声合唱のための新作Phantasmagoriaが初演されます。
これはドイツ留学を経て書いた最初の合唱曲。そして歌詞は日本語ではなくドイツ語でもなく英語です。

タイトルのPhantasmagoriaは、辞書によると、

[1] (夢の中などで)次々に去来する幻影[幻想]; 次々と移り変わる光景
[2] 走馬灯
また、ヨーロッパで19世紀に流行していた降霊術のショーのことでもあります。

 

そして、あまり広くは知られていませんが、不思議の国のアリスを書いたあのLewis CarrollもPhantasmagoriaという詩集を書き残しています。

このキャロルの詩集の詩句にShakespeareやMathor Gooseの詩も織り交ぜ、さらにヘンリー8世の妻であったジェーン王妃の悲劇を伝説的に歌ったイギリスのバラード "The Death of Queen Jane" を音楽的素材の中心に据え、イギリス一色の原素材から生まれた曲です。そういう生まれなので、これまで僕が書いてきた合唱曲とは傾向の違う音楽をお楽しみいただけるかと思います。ご都合のつく方はお誘い合わせの上是非ご来場ください(私までご連絡頂ければ合唱団から頂いたチケットを差し上げられます)。

混声合唱団鈴優会 第20回定期演奏会

2010年12月19日(日) 14時開演  於:浜離宮朝日ホール
入場料:1800円(全席自由)

指揮:名島啓太
ピアノ:太田由美子
合唱:混声合唱団鈴優会

曲目:
W.A.Mozart: Tantum Ergo (KV 142 & KV 197)
堀内貴晃: Phantasmagoria (委嘱初演)
J.A.Pamintuan: Major caritas Op.5
ほか


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