Heitor Villa-Lobos

今日はあるピアノトリオに頼まれて東長崎でレッスン(もどき)。お題はヴィラ・ロボスのピアノ三重奏曲 第1番。少なくとも日本ではほとんど演奏されていないらしい。それを演奏するので見てほしいという事で行ってきました。と言っても、ヴィラ・ロボスの全貌については僕も全然詳しくない。思い出してもブラジル風バッハとショーロス、ピアノ協奏曲をそれぞれいくつか聴いた事がある程度。あ、赤ちゃんの家族は何故か国内版の楽譜も出ているから昔見たなぁ。…という程度なので、純粋に楽譜から読み取っていく以外のことはできないのだけど、この楽譜が実にミスの多い楽譜で「この音はフラットかナチュラルか?」という疑問多数。もう少し校正してから出版してほしいけど、細かい事にこだわるよりも次の曲、という感じの人だったのかなぁ。今日は時間がなくて1楽章だけしか聴けなかったけど、なかなか面白い曲です。5小節のごくごく短い序奏がついているんだけど、この5小節が(単なるユニゾンなのに)とても素晴らしいアイディア。こういう切り口で曲を始めることもできるんだなぁ。その後は高密度のテクスチュアあり、急にフランス風になったり古典派みたいな動機があったり、ピアソラばりのコーダがついてきたりと、盛りだくさんな内容。ちょっと盛り込み過ぎの感がないではないけど(だから演奏のまとめ方が難しい)、残りの楽章で消化されているのかな。どこも再利用できそうな魅力にあふれてます。切れば血が吹き出るような熱気。練習が終わったときには曲と演奏のおかげで却って元気になってました。あまり店頭で見かけないので、最後にヴィラ・ロボス情報。去年の10月に国内書で初めての?ヴィラ・ロボス本が出版されています。版元はトランスビュー。日本ヴィラ・ロボス協会というのもあるんですね。リンクが見つからないので、現在はホームページがないのかもしれない。残念


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