ひゃぁ。気がつくともう10日も経過してるなぁ。時の経つのは早い!今日は阿佐ヶ谷まで行って連句アニメーション 冬の日ってのを観て来ました。今日が最終日。なんとか間に合って良かった。上映していたのはラピュタ阿佐ヶ谷という建物で、よく古い名画の連続上映とか、いろいろ面白そうなことをやってます。何年も前から気になっていたけど、実際に行ってみたのは今日がはじめて。サブカルチャーの匂いに満ち満ちていて、こういうの、僕は好きだなぁ。外見からしてかなりイっちゃってますが、阿佐ヶ谷にあるからか、さして周囲から浮いているというわけでもない。晴れた日曜日の午下がりにこのあたりを散歩したら気持ちいいだろうなぁ。さて、目的の「冬の日」。連句アニメって言うからには複数のアニメ作家さんが分担して作っているんですが、う〜ん。違いを楽しむって意味では面白いんだろうけど、クオリティの違い(作風のベクトルではなく)がありすぎて、中だるみは否めません。それぞれにハッとするような美しさはあるものの、それが持続や深みにつながっていかない・・・。冒頭の、ノルシュテインさんの担当部分が壮絶な美しさで期待を持たせるだけに、その後の展開が残念。・・・というのを素人目に感想を持ったわけですが、こういうのは専門の人はどう見るんだろう。もちろん技術とかコンセプトが凡百のテレビアニメと一線を画しているのはわかるんだけど、それを突き抜けたところにある根本的な訴求力を持った、もっと高水準な芸術性に行きついて欲しいな。それが簡単に乗り越えられるような壁ではないことは想像つくんだけどね。連句の中にひこねのりおさんという作家の作品が入っています。これを観て「あっ!カールのコマーシャルの人だ!」なんて思ったのが身近で嬉しいオドロキ。あまりに見慣れたためか、無意識に誰でも書けそうな、無個性な絵柄かと思い込んでいたけれど、あれはあれで強い個性なんですね。はっきりとした刻印があります。はじめてカール以外のキャラクターと背景を観ました。いろいろ思うところはあるけれど、でも滅多にお目にかかれなそうな、こういう作品をちゃんと鑑賞できただけでも満足。明日からは京都での上映をはじめ、西日本で見れるみたいですね。西日本の方は行けたら観てみて下さい。
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最近 openArtというサイトを覗いてみてます。大量にプリントしている間に一本見てみたり。無料だけど、どうしてなかなか、佳作が見つかります。(勿論素人視点で見て、なんだけど)村田朋泰氏の「朱の路」はパペットアニメ好きには何とも言えず落ち着く世界。ピアノを弾く指が、ちゃんと音とシンクロしてるのは、音楽やってる人間としては嬉しいポイント。その辺で残念に思う映画とドラマってたくさんありますからね。シンクロだけではなくて、音の使い方も素敵。ちょうど真ん中あたりの部分で、バラバラに弾かれていた音がメロディにつながっていくところなんか、実に素晴らしいうつろい方。こういう音楽は、映像と一緒に聴こえてくると俄然輝き出しますね。永田ナヲミ氏の「注文の多い料理店」は宮沢賢治を映像化した作品。十分知っているストーリーを、飽きさせずに見せてくれます。テンポ感がカギなのかな?こういうタッチが嫌いな人はきっと嫌いなんだろうけど、僕は大好きです。この匂い。シュワンクマイエルのドン・ファンを思い出しました。原作の方はたしか小学校の国語で読んだような気がするんだけど、今にして思えば、よくこんなブラックな話が教科書で読めたなぁ。宮沢賢治って、意外にもシュールなところを持ち合わせてますね。…と、ブロードバンドの恩恵を感じている今日この頃。
渋谷にあるシアターイメージフォーラムで今月末までブリテンのウォーレクイエムに映像をつけた作品を上映しています。配給はアップリンク・ファクトリー。音楽作品に後付けで映像がついたりすると、何か違和感を覚えることがありますが、この作品はそういうのを感じなかったな。音楽と映像がケンカしていないと言うか。もともとテクストがイマジネーションを広げている音楽であることが関係しているのかも知れないけれど、映像によって付け加えられた意味を自然と受け入れられます。もちろんウォーレクイエムだから戦争と死が大きなテーマになっているし、それについて考え直すことも大きかったんだけれど、それよりなにより、見えるもの、聞こえるものがただただ美しい・・・。間違ってもいわゆる「癒し系」の美しさなんかじゃないんだけどね。最後までじっと心を傾けていると、静謐な、深い感動に包まれます。ホントにただただ美しかった。これはきっと言葉では書けない。きっとあの時間を共有しないとわからない類の感動じゃないかと思うのです。東京での上映は今月末までです。もうあまり日がありませんが興味のある方は是非。ローレンス・オリヴィエの遺作でもあります。僕もなんとかもう一度観ておきたい。いろいろもろもろを早く片付けないと行けない・・・(涙)この作品の監督、デレク・ジャーマン氏は、思いっきりドイツ人ぽい名前をしていながらも実はイギリス人。9月末から10月頭にかけて連続レイトショーもあったらしいのに、情報を仕入れるのが遅くて観損ねてしまいました。悔しいなぁ。他の作品でどういうことをやっているか観てみたかった。もはやこの監督は故人。新作は見られないとしても、他の作品に触れてみたいです。昨日からなぜか左手親指の付け根の関節が痛む。どこかにぶつけたような感じなんだけど、目立った傷も記憶もないので原因不明。どうしたのかな?ピアノを弾いていても痛みが気になるので憂鬱な土曜日でした。集中すれば気にならなくはなるんだけどね。
小石川にある印刷博物館に行ってヴァチカン教皇庁図書館展を見てきました。古い写本の綺麗なことと言ったら!!しばらく時間を忘れて見入っていました。宣伝もあまり見かけないし、テーマがテーマだからそんなに客入りは良くないのかと思って出かけたけど意外に客入りが多くてびっくり。(僕の興味はキリスト教のことよりも、本や印刷の歴史の方にあります。)もし興味のある方がいらっしゃいましたら21日までです。是非。印刷博物館は凸版印刷さんが運営しているようです。トッパンホールと同じ建物に入っているんですねぇ。これでも一応音楽やってるんですが、トッパンホールにはまだ一度も足を運んだことがないのに先に印刷博物館に行くことになって、少し後ろめたい気持ちも芽生えました(^-^;#アルディッティSQは予定が被って聞き逃したし・・・活字、組版、印刷、活字・・・なんて単語に興味のある方なら何回か訪れても楽しそうです。僕も、もう少し空いている平日にでもまた出向いてみます。活版印刷体験コーナーで遊びたい!