ネット注文してあった年賀状が届いた!思ったよりもいい仕上がり。うんうん。12月20日の段階で内容が出来上がっていた年なんてかつてあっただろうか。まぁ、宛名書きと言う難関はまだ残っているんだけどね。特に今年は、結婚を報告する意味合いもあるのでいつもより枚数は多い。気合い入れて(腱鞘炎に気をつけつつ)宛名書きに精を出すぞ〜。
You are currently browsing the archive for the 日記・コラム・つぶやき category.
「教育音楽」という雑誌の、とある連載で譜例を作る仕事を毎月請け負っていたのですが、それが今回で連載終了。最終回となりました。普通、浄書で求められるのは「クセのない読みやすい美しさ」なんですが、この連載に限っては「手書き風の印象の強い」楽譜だったので、通常と楽譜の設定を全て変えて、毎月試行錯誤しつつ対応していました。最初に企画立案した編集のYさんはやがて移動となり、その後担当になったOさんや、著者の方とはメールと電話、ファックスでの連絡。遂に最後まで直接会う機会がないまま仕事が終わりました。少し寂しいような気もします。毎回の原稿納品も、illustratorのデータをメール添付で納品。ネット環境ならでは、という仕事の経験でした。都合2年間くらいの連載だったかな。今日は一人で小さな祝杯。
車を遠距離運転した事がない妻に付き添って、妻の実家(静岡県)と東京の現住所を往復しました。今はカーナビがあるから道に迷う心配は殆どないけど、それでも初めての高速道路の乗り降りは緊張しました。(妻よりも助手席の僕の方が。)普段からたくさん運転している人には高速道路なんて何でもないことなんでしょうけど、妻が教習を受けた地域では高速道路の実体験ができず、普段も一般道しか走っていません。おまけに妻は高速道路のシミュレーション教習でバイク2台を轢いた実績の持ち主(!)とくれば、初めての高速体験に際しては自ずと緊張も高まると言うもの。通算3台目の犠牲者が出ないように助手席で密かに祈っていました。でも、いざ臨んでみると、高速道路も東京の道も思ったより簡単に制覇。勝手に心配ばかり高めていたから拍子抜けした程です。それに、なかなか運転も楽しそうです。もちろん安全運転には細心の注意を払わなくてはいけないんでしょうけど。助手席で偉そうに指示を出していた僕ですが、実は車の免許を持ってないんです。バイクも。持っているのは教員免許(中高の音楽)とアマチュア無線(4級。阪神大震災のあと両親に取らされました)くらい。東京で暮らす限り、車の必要性も感じない(維持費も高くつく)から、「免許を持つ=高い身分証明書を買う」程度の認識でした。だけどこの先地方に行かないとも限らないし、取れる時に取っておいた方がいいのかなぁ。ちょっと取ってみたいかも、なんて考えた2日間。
フジカラーのサイトで年賀状を発注。今年はなんと言っても結婚したので結婚式の写真を使って幸せを振りまかねば。これまで、人が結婚の写真を送ってきた時には「のろけちゃって〜」って感じで見ていましたが、いざ自分が結婚すると積極的に同じことをやるんだから不思議なもの。結婚式の写真はカメラマンさんがデータで納品してくれたので、その中から写真を選んで、フジカラーのサイトにアップロードして、テンプレートに従って自分で配置を決定、発注という流れになりました。時代だねぇ。20日に出来上がってきます。仕上がりが楽しみだけど、そのあとの宛名書きは恐怖です。
以前日記に書いた近所の「犬に見える野良猫」クーちゃんのことを覚えていますか?記憶にない方の為に写真を再掲。
この目つきの悪い犬みたいのがクーちゃん(猫)です。1度エサをあげたのが運の尽き。むこうも貰い慣れてきて、最近ではまだ全部食べきらないうちから「もっとよこせ!」と要求する有様。ほんとに強欲猫。しかも感覚が鋭いのか目ざといのか、はたまたエサの事だけ考えて生きているのか、僕が玄関のドアを開けると、どこからともなくスススーッと走り寄ってきて、エサを要求するんです。近所中でエサを貰っているみたいで、動物のくせに、最近はお腹がポコッと前と横に飛び出してきてます。明らかに不自然な飛び出し方で。全体に大きくなるわけじゃないんですね。そんな感じなので、敢えてエサをあげないことも多いんですが、玄関前でにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーにゃーずっと鳴かれるとこっちも根負けしてしまって、日に1〜2度くらいは何かエサをあげる、というのがここ1ヶ月ほどのパターンでした。 今日も夕方帰宅すると、僕を見つけてあとをつけてきました。でも、もうお昼頃にエサをあげてあったので無視。玄関を閉めて電気を消してしばらく経つと、 トントン、トントンとドアのノックの小さな音。続けて、にゃーの鳴き声。 またしばらくするとトントン、トントンにゃー。 何度も繰り返します。はじめは耳を疑ったけど、宅急便の人が来たわけでもないし、他に人はいません。(呼び鈴がついているのにノックすることもないでしょう)状況的に考えると、ドアを叩いているのは猫ということになってしまう。でも、1回ならまだしも2回ずつセットで叩くような、人間味溢れるノックを猫がするものだろうか?そう迷っている間にも、ずっとドアの外では「トントン、トントン、にゃー」が繰り返されていました。背中に寒いものを感じたので、思い切ってドアを開けてみたけどやはり人はいない。足下には、クーちゃんの切なそうな目。エサをあげてドアを閉めると、もうドアはノックされませんでした。やっぱりノックしてたのはクーちゃんなのかな。 ……化け猫だったらどうしよう。
すいません。久しぶりの更新です。えー、人生最大の多忙な日々を送っていました。まずは作曲。これはどうにか乗り越えました。大変だった。最後の最後まで気が抜けない。でも、今の自分です、という名刺代わりになる曲になったような気がします。そして結婚。11月13日に結婚しました。二人でアンサンブルしたり連弾したり、そのためのアレンジをしたり、BGMを細かく自分たちで決めたり、準備が大変だったけれど当日は尚大変。教会式だったのですが、神父さんがうさんくさい人でなくて良かった。「人は愛されることで安息を得、愛する事で満足を得る」だそうです。肝に銘じていきます。翌日にはアンサンブル金沢のコンサート。過去最多数のお客さんに自分の曲を聴いてもらえたのではないでしょうか。コンサートが終わった帰り際に、全く面識のない人が「作曲の方ですよね?楽しかったです」と満面の笑顔で声をかけてくれたのが一番嬉しかった。こういう素の反応に触れられる事ってなかなかないですし。僕の曲も、少なくとも一人の人に楽しみの時間を与えられたのだな、と思うと嬉しいです。次の週末には朝日賞の授賞式で愛媛松山へ。ついでに広島、香川にも寄るルートをとりました。広島では広島大学の旧知の人と再会。平和記念資料館を見て、広島のお好み焼きを食べて(笑)、松山では道後温泉でお肌ツルツルになり、香川ではこんぴらさんのてっぺんまでのぼり、ちょうど限定公開していた奥の院の所蔵品を見てきたりしました。そして昨日は弟ハルヤのライヴに行って(リラックスできて楽しめました。迷って遅刻したけど)、今日はヴィオラ・ダ・ガンバアンサンブルのコンサート(今日も迷って遅刻)。ガンバは殆ど聴いた事がなかったからとても新鮮に聴きました。これはいい!今まで頭にあった弦楽器のイメージをいい意味で覆してくれました。古楽と現代を織り交ぜたコンサートだったけど、やっぱり古楽の方がより楽器になじんでいるような気がするなぁ。作品の質、という問題があるのかも知れないけど。でも、とても楽しめるコンサートでした。ガンバのための「作曲の手引き」なる冊子も入手。あんな素敵な響きがするなら書いてみたいな。と、怒濤の日々を大まかに振り返ってみました。
結婚式のBGMを決めなくてはいけない。一応音楽を専門にしているわけだし、テキトーにどの曲でもいいやぁってわけにはいかないので、頭を悩ましております。かといってシブーいクラシックばかりとか、ましてや現代音楽とか自作とかを流して、何の罪も無い両家の親戚(とりたててクラシックには縁がない)を戸惑わせるのも考えもの。「ギターにアレンジしたバロックものなんかは邪魔しないだろうから、ところどころ使えるかもね〜」なんて話になったので今日HMVに行ってみました。で、セルシェルの弾いたバロックものや、セゴビアの弾いたクラシックアレンジものの2枚組を購入。普段ギターものを意識して聴いたりしていないので、これらの評価なんてわからない。演奏者の名前を聞いたことがある、というのが唯一の判断基準です。当たるも八卦、当たらぬも八卦。何かがきっかけで初めてクラシック聴いてみようか、なんて思った人はきっとこういう事でつまずくんだろうなぁ。これまでにも「ベートーベンのソナタのCDください!」って店員に尋ねてる人を何度も見たけど、ベートーヴェンが「ソナタ」っていうだけで何十曲も作ってて、しかも編成違いまであるなんて事は、まったく初めての人にはわからないだろうなぁ。やっと「月光ソナタ」にたどり着いたところで、何十枚も並んでるCDのどれを選べばいいのか、高いのと安いの、新しい録音と古い録音、外国人ピアニストと日本人ピアニスト、男性と女性などなど、選択肢がありすぎてわからないよね。そうやって生まれて初めて買ったクラシックのCDが(慣れた人から見て)ハズレのCDだったりしたら、多分面白い音楽には聴こえない。でも、それが演奏や録音のせいだと気づく人はそう多くないような気がします。結果「やっぱりクラシックはつまらない」と結論が出て、それ以上の興味を持たなくて当然だよね。やっぱり第一印象って大事だからね。「これから聴き始めちゃったら絶対好きにはならないよなぁ」っていうCDを僕もたくさん持ってます。 今日買ってみたCDは、思ったよりもずっと良い雰囲気のCDでした。ラッキー。目的にもかなっていたし、その後も、軽ーく午後の紅茶でも飲みつつ聴いていきたい感じ。実はもう一枚、セルシェルの弾いたビートルズのアレンジものも買ってみましたが、これはまだ聴いていません。アタリの買い物だといいな。たまに棲息区域を広げるとわからない事が多くて大変です。
作曲と、細々した楽譜の仕事の日。作業が一段落ついたところで郵便物を取りに外に出たら、近所に居ついている野良猫クーちゃんにばったり会った。近所の善意で、なんとなくエサを与えられて生き延びている(らしい)猫だ。僕はこれまで1年以上の期間に2、3度エサをあげた事があるだけ。普段は顔を合わせてもちょっと声をかけてみる程度。深い付き合いにはならない。ところが今日のクーちゃん(♂か♀か不明。だけど♂のような気がする)は僕の顔を見るなり猛ダッシュ。うちの玄関まで一気に駆け寄ってきた。うちは外階段を上って2階に上がらなくてはいけないから、結構エネルギーもいるだろうに。エサを貰い慣れていない僕のところに駆け寄ってくるなんてよっぽど切羽詰まってるんだろうな、と思って、前に買ってあったキャットフードを出してあげた。鼻をフゴフゴならしながらものすごい勢いで食べまくっている。エサの適量がわからないけど、とりあえず出して上げた一皿分をきれいに平らげていた。生き抜くって大変なのね。ところで、このクーちゃん、失礼ながら猫には見えない。犬みたい。うちにレッスンに通ってたまたま見かけた生徒さんも揃って「下で変な犬を見かけました」なんて報告してくるような風貌。そしてこれまた不細工なんだな。その分、慣れてくると妙に愛着も湧いてくるんだけど。そんなこんなで今日は珍しく長時間の接近遭遇になったので、撮影料としてキャットフードを追加して、何枚か写真に収めてみました。親しき仲にも礼儀あり。猫に対してもちゃんとギャラは払うのだ。みなさんも身近な音楽家を便利屋さん扱いしないで、ちゃんと対価を払ってあげて下さいね。まがりなりにも特殊技能ですからね。それでは猫(犬?)写真をお楽しみ下さい。 うしろから見たところ 丸くなると前後関係が わかりません。お尻側。 ダスキンで取り扱って そうな雰囲気です。上 からの写真。手前が頭。 奥が頭。手前に何か あるのはしっぽです。横から見たらこんな感じ。手が見えないのはエサを食べている最中なので。 頭のテッペンがレンズを 向いている状態です。耳 の存在がわかりますか?ハットリ君に出てきた獅子丸みたいじゃありませんか?これでも猫です。ここまでだったらそこそこかわいいと思えるんですが、顔を正面から見ると全く印象が変わります。エサに夢中なため、下ばかり向いていて今日はあまりシャッターチャンスがありませんでしたが。 これは横顔から頭頂部 にかけてです。右側に 振り返ってるところ。 振り向いて歩いている ところです。態度がで かそうに見えます。(実際高齢なんでしょう)この写真みたいに老いぼれて見える時はまだいいんですが 邪悪な存在に見える事の方が圧倒的に多いです。何かが乗り移ってそうで怖いので、邪険には扱えません。 是非うちにいらした時にはクーちゃんとの触れ合いもお楽しみ下さい。ね。
先日の朝日賞について取材の申し込みがあって、築地の朝日新聞本社まで行ってきました。今は大江戸線のおかげで、練馬から乗り換えなしで行けるのが便利ですね。取材の申し込みの電話の時にだいぶ声の若い方だなぁという印象を持っていたけれど、実際に会ってみると担当の方は実にダンディな初老の紳士。ああ、こういうかっこいい年の重ね方をしたいな、という方でした。マスコミ関係の若い人では、落ち着きが無く取材時間中には信頼を寄せにくい方にしか会った事がないんです。こっちが10喋っても1が記事になるどころか、全然ピントのずれた解釈で載せられて、そうなると、何話したんだおれは、って落ち込むわけです。ところが、同じマスコミでもある年齢以上の方になると、ダンディで憧れるような貫禄、知性が感じられる人ばかりなんですね。例外無く。おまけにこちらの話す事をよく理解してくれるというか、話の聞き方が自然でうまい。こちらの話題が途切れそうになると絶妙なタイミングで次の話題へ方向転換させてくれるんです。もちろん全部が記事になるなんてことはスペース上あり得ないけど、こちらが無駄に話してしまった事を実にスマートにまとめてくれている、という印象の記事に出会える。あくまで僕の乏しい経験の中では、という話なので一般化できるかどうかわかりませんが。とにかく今日のKさん、取材の間にファンになりました。憧れるなぁ。かっこいい。本社の建物に入っているアラスカというレストランでランチをごちそうになりながら1時間ちょっとの取材。このランチはおいしかった!今まで浜離宮ホールに用がある時も素通りしてました。こんな所にあるレストランなんて高いだけだろうなぁなんて思ってたので。ああ、思い込みって怖い。記事の掲載日はまだはっきり決まっていないそうです。1面使った文化特集の中で、吹奏楽と合唱の全国コンクールがあるよ、という特集があって、その中に吹奏楽・合唱それぞれの朝日賞受賞者のコメントが入るみたいです。他にも出場団体の取材なんかもあるだろうから、そんなにスペースは割かれないと思いますが。月2回の文化特集欄を一応気にかけてみて下さい。
全日本合唱連盟の機関誌「ハーモニー」に頼まれた原稿を仕上げてメール送付。朝日作曲賞の受賞コメントを800字で、という話だったけど、800字も「今まで生きてきた中で一番嬉しいです」「頑張った自分を褒めてやりたい」「気持ちいい。チョー気持ちいい。」では埋められないので、応募しない人にはなかなか伺い知れない、審査結果が出るまでの応募者のココロモチというやつを書いて逃れてみた。どうしよう、ボツられたら。作曲も得意とは言えないけど、文章を書くとなると尚更苦手です。いつもいつも、書き出しはどうしようか、思いつくまで四苦八苦。思いついても暗中模索。書き上げたら疑心暗鬼。いくら努力したところで名文なんて生まれようもないのにね。