結婚式のBGMを決めなくてはいけない。一応音楽を専門にしているわけだし、テキトーにどの曲でもいいやぁってわけにはいかないので、頭を悩ましております。かといってシブーいクラシックばかりとか、ましてや現代音楽とか自作とかを流して、何の罪も無い両家の親戚(とりたててクラシックには縁がない)を戸惑わせるのも考えもの。「ギターにアレンジしたバロックものなんかは邪魔しないだろうから、ところどころ使えるかもね〜」なんて話になったので今日HMVに行ってみました。で、セルシェルの弾いたバロックものや、セゴビアの弾いたクラシックアレンジものの2枚組を購入。普段ギターものを意識して聴いたりしていないので、これらの評価なんてわからない。演奏者の名前を聞いたことがある、というのが唯一の判断基準です。当たるも八卦、当たらぬも八卦。何かがきっかけで初めてクラシック聴いてみようか、なんて思った人はきっとこういう事でつまずくんだろうなぁ。これまでにも「ベートーベンのソナタのCDください!」って店員に尋ねてる人を何度も見たけど、ベートーヴェンが「ソナタ」っていうだけで何十曲も作ってて、しかも編成違いまであるなんて事は、まったく初めての人にはわからないだろうなぁ。やっと「月光ソナタ」にたどり着いたところで、何十枚も並んでるCDのどれを選べばいいのか、高いのと安いの、新しい録音と古い録音、外国人ピアニストと日本人ピアニスト、男性と女性などなど、選択肢がありすぎてわからないよね。そうやって生まれて初めて買ったクラシックのCDが(慣れた人から見て)ハズレのCDだったりしたら、多分面白い音楽には聴こえない。でも、それが演奏や録音のせいだと気づく人はそう多くないような気がします。結果「やっぱりクラシックはつまらない」と結論が出て、それ以上の興味を持たなくて当然だよね。やっぱり第一印象って大事だからね。「これから聴き始めちゃったら絶対好きにはならないよなぁ」っていうCDを僕もたくさん持ってます。 今日買ってみたCDは、思ったよりもずっと良い雰囲気のCDでした。ラッキー。目的にもかなっていたし、その後も、軽ーく午後の紅茶でも飲みつつ聴いていきたい感じ。実はもう一枚、セルシェルの弾いたビートルズのアレンジものも買ってみましたが、これはまだ聴いていません。アタリの買い物だといいな。たまに棲息区域を広げるとわからない事が多くて大変です。
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