自衛隊の朝霞駐屯地まで行ってきました!大学の同期だったフルートのNさんが陸上自衛隊中央音楽隊に所属していて、自衛隊内の内輪な演奏会で僕の編曲を取り上げてくれるというので、物珍しさも手伝ってノコノコ出かけていったのです。僕の編曲と言うのはチャイコフスキーの弦楽セレナーデ(Op.48)の第1楽章。2群の木管5重奏への編曲です。編曲したのは大学2年の頃だから、実に8年前の編曲ですね。先日のアンサンブル金沢といい、過去の自分に否応なく向き合わされる機会が続きます。この編曲、学園祭の為に同期の友人から頼まれて書いたのです。当時はまだ作曲の勉強を始めたばかりで、やっとひととおりオーケストラの各楽器の音域を覚えたか?という段階でした。だから、管楽アンサンブルを書くのも初めて。それなら素直に木管10重奏で書いておけばいいのに、2群の木管5重奏なんかにチャレンジしているのがいかにも若気の至り(笑)。よせばいいのに再現部でパートを変えたりしているものだから、単純に音符数だけでも相当なもの。たしか清書まで含めて夏休みを丸々使ったかなぁ。今となっては遠い思い出。 で。8年前の楽譜にどんな感想を抱くかが楽しみだったんですが、聴いてみると(意外にも)昔の自分が頑張ってるんです!そんなに変じゃないし、ところどころいい響きだって見つけてる。初めてにしては上出来!という感じです。もちろん「音楽わかってないなぁ」って思うところも何カ所もあるんですけどね。でも、概ね意外にいい感じ。2群に分けた意味もちゃんと発揮されていました。何より面白いのが、楽譜が進むにつれてだんだん編曲が上手くなってるという事実(笑)「これ書きながらいろいろ掴んだんだぁ」なんて感慨に耽りました。光陰矢の如し。 演奏会そのものも面白かったです。木管アンサンブルあり、金管アンサンブルあり。オリジナルから編曲まで。「管楽器は弦楽器ではないんだなぁ」と、当たり前の感想を改めて持ちました。つまり楽器の性質上の限界が見えたということです。それを逆手に取って、弦楽器だとつまらなくなるであろう発想を持ち込んでいたオリジナルの曲は面白く聴こえました。そう、やっぱり「その編成だけの為に」というのが必要なんだろうな。しばらく管楽器から遠ざかっていましたが、また書いてみたくなりました。木管五重奏あたりに、1度本気で取り組んでみたいな。
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