合唱連盟の機関誌のために、課題曲の楽曲解説を書かなくてはいけない。で、数日前から少しずつ書き始めているんだけど、これが、思いのほか難しい。紙幅は2000字貰ったので充分だと思っていたけど、何も考えずに書いたら2000字なんてすぐに超えちゃうんだね。そして、それよりも問題なのは中身。視点をどこに置いたらいいんだろう。楽曲分析的な事を文章で書こうと思ったら、瞬く間にものすごい文字数になってしまうし、僕以外の人間が楽曲分析してもほぼ同じ結果が出てくるんだろうから、自分の曲について自分で書く意味は見いだせない。人には解き明かせないような複雑な理論では書いてないし。極めて直感的。演奏のアドバイスをするにも、極端なことを言えば「楽譜通りに演奏して下さい」まで短くすることもできるし、逐一細かく書いていけば10000字やそこらは簡単に超えるだろう。そうなると平均値を書いたり「少なくともここだけは」というポイントを書いたりになるんだろうけど、「みんなを対象にした文章」って、却って「誰にも有意義でない文章」になりそうで怖い。作曲動機なんかを書けば、少なくとも僕一人には意味があるんだが、果たしてそれを書いて音楽的な意味があるんだろうか。読む事でモチベーションが出る人はいるかもしれない。けど、その一方で全く見知らぬ人たちがいい演奏をしてくれる可能性もあるわけで、やっぱり作曲家は楽譜で伝えねば、なんて思ったりもする。そういうことをああでもないこうでもないと、うだうだ考えながら書いているうちに、あっという間に時間は過ぎていく。早いところ書き上げて次の仕事にかかるのが正しい、ということはわかっているんだけど。もし、うまく2000字に収まらなかったら「続きはホームページにて」と締めて、続きをこっちに書こうかしらん。それならいくらでも細かく書けるな。
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