久々にJMLセミナー入野義朗音楽研究所のレクチャーに出かけた。今日はイタリアの作曲家Luca Lombardi(1945-)を迎えて近作について聞く。不勉強なので実は初めて聴いた作曲家だったのだけど、興味を持ったのでレクチャー後に拙い英語でスコアがどこから出版されているか、とかを教えて頂いた。思うように英会話が出来ない、というのは時々困る。やっぱり身につけておくべきです。僕が「下手な英語ですいません」と言ったらロンバルディさんは「いやいや構わないよ」と言ってはくれたけど、やはりこちらが感じたことを伝えられないのは苦しい。帰りに渋谷のタワーレコードによって(これも久しぶり)早速ロンバルディさんのCDを探したけれど見つからず。残念。しかしなぜかGoffredo PetrassiのCDが平積みされていたので買ってしまった。「6番目のナンセンス」が入っているCDだった。「5つのナンセンス」の後に書かれた曲がある、という情報だけは知っていたけど実際に聞くのは初めて。5番目までとは違う毛色でまとめられた曲だった。面白い。子音を盛んに立ててまくしたてる中から浮き上がる長音。多分実演だと効果的に、面白く聴けるんだろうな。(どちらも無伴奏混声合唱の曲です)他に収録されていたのは「オケコン」の第3番など。手元の資料で見るとペトラッシは72年までの段階で「オケコン」だけでも8曲作っている。映画の音楽も盛んにやっているみたいだし、結構ヴァイタリティのある作曲家です。1904年生まれだからなんと今年98歳ということになりますね。訃報は聞いていないけど、今でも筆を進めてらっしゃるんでしょうか。お元気ならどんどん新作を書いて欲しいものです。今日まで全然意識したことはなかったけれど、もしかすると現代音楽に限っては僕はイタリアの作曲家が好みに合っているのかもしれない。旋律の落としどころだとか、温度感だとか、求心力だとかが程よく嗜好にあっているのかも。かといって熱狂した作曲家がいるわけでもないんだけど、今後重点をおいて研究してみるべきなのかもしれない。僕が手に入れたいと願っているものが見つかるかもしれない。
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