月末に向けていろんな仕事が重なっているので、今日は夜中まで仕事してます。で、作業のBGMに何かやってないかなぁと、テレビをつけてみたところNHKで「世界の民謡」なる番組を流してました。さっきからずーっとモンゴル民謡が、モンゴルの風景と一緒に流されています。これが、実にシンプルで、和音で言えばIしか出て来ないような音楽。稀に出てくるVも経過的な使用だけ。でも妙に味わいがあります。ホーミーも流れてきますが、ホーミーじゃないやつが意外にいいなぁ。シンプルで周期も短いけれど、音楽のスケールは大きいです。夜中にちょっとした発見。
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新作のスケッチを書き留めたりしつつ、他の雑事もこなしつつ、と毎日バタバタと動いています。元気には過ごしていますので御安心を。最近の移動時の供は、プーランクの6重奏曲。改めて読んでみると、とても面白いです。サラッと心地よく聞こえていた音が意外なほどに不協和音だったり。音のぶつけ方も、少ない音で厚みのある配置を常に工夫しています。定石とは違うことをかなりやっているので、消化吸収するのは大変だけど、マスターできたらアンサンブルの書き方がだいぶ変わるだろうなぁ。ひたすら感嘆。音色、音域、鳴り。どれもがサラッと、しかし確実に計算されています。
今度6月にあるアルディッティSQの演奏会@トッパンホールのチケットを買ってあるのだけど、今日になってホール側から電話がありました。曰く「テレビ収録が入る事になりました、つきましてはカメラの位置が現在のお客さまの席に予定されていますので、恐れ入りますが座席の変更をお願いしてもよろしいでしょうか」だって。2列前に移動となりました。録画が入るかどうかなんて、もっと前に決まっているのかと思いきや、意外とゆっくり決まるものなんですね。チケットの売れ行きを見て最終決断してるんだろうか。あんまりガラガラのコンサートを放送しても寂しい視聴率になりそうだしね。ちなみに、買ったチケットは学生券。座席配分って、こんな所にも影響あるんだなぁと思った次第。
最近文字書き作業の時のBGMとして、ベートーヴェンの交響曲を聴きなおしてます。ケーゲル/ドレスデンフィルの全集。今日は5番、4番と9番。いやぁ、久しぶりに聞くと目から(耳から?)ウロコ。ああ、こんなにすごい工夫が凝らされていたかぁと思う事しきり。学部生の時には聴いていてもその凄さには全く気付かなかったよなぁ。ヘンなところを見ちゃってたんだな。今でも楽譜片手に見てしまったら、きっと変な耳フィルターがかかるでしょう。今日みたいに耳からの情報だけで音楽を体験していくと素直に聴こえたものだけに反応するから、頭や目では見えないものがわかるんだろうな。今回は楽想の連結やら音色への工夫にすさまじい執念を感じました。それらが小細工でないのがすごいねぇ。自分の書いてる音符のスケールの小ささを思うと落ち込みます。はぁ。時代が違うとは言え、その精神は充分に学び取りたいなぁ。