一日目いっぱい作曲して、夕方からはオペラシティへコンサート。予定表に書いておかないもんだから危うく聞き逃すところだった。行ったコンサートはパシフィック・コーラルデイズ。文化庁舞台芸術国際フェスティバルというたいそうな名前のシリーズのひとつ。目的は、何度も何度も公演チャンスを逃していた間宮芳生氏の合唱のためのコンポジション16番。だけ。9月25日に全音からスコアが出るとアナウンスされていたので、会場先行販売しないかな、っていう期待もあって行く事にしました。会場に着くと期待通りに新刊を販売していたので脇目もふらずに購入。おかげで開演時間までに一通り作品のアウトラインは目を通せました。で、実演へと続くわけですが、合唱(東京混声合唱団)も安定していたし、曲は美しいんだけど、かなりわかりやすく自作(コンポジション14番。他にも?)や林光氏の原爆小景(と、その向こうに透けて聴こえるリゲティ)の音型・音響が出てくるのは何の意図があるんだろう?無意識に、という範囲じゃないしなぁ。演奏の方向性によってその答えを理解できるのかもしれないけど、今日はわからなかった。別の指揮者で、また聴いてみたい。オーストラリアとカナダの合唱団も安定して聴かせてくれた。目から鱗が落ちる程うまい、とかそこまで思わせるものではなかったけれど、一人一人の技量と言うか、そもそもの骨格・体格が日本人とは違いすぎます。それが響きの広がりになるんだろうなぁ。多少ミスしたって全く気にさせないだけの安定感があるんだな。充分エンターテイメントを堪能しました。オーストラリアの合唱団に一人、ピノキオのゼペットじいさんじゃないかってくらい良い雰囲気のテナーのおじ(い)さんがいて、彼を見てるだけで気持ちが和みました。彼を見聞きするだけでも価値はある!というわけで、明後日23日にもパシフィック・コーラルデイズは開催されます。今日よりもお国柄が発揮されそうなプログラムなのでご都合の良い方は行ってみてはいかがでせう?今日の感じだと全席種当日券でOKです。
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