スタインウェイサロン

今日はGlovillが主催した「ピアノ表現の可能性ー内部奏法の新たな思索」というレクチャーを聴いてきました。会場は日比谷に移転したスタインウェイサロン・松尾ホール。松尾楽器で調律師をされている方を講師に迎えてのレクチャー。とても面白かったです。作曲家なら誰もが1度は内部奏法に憧れるでしょうが、現実にピアノの内部奏法を選択する際にどんな影響が出てくるかまで考えきるのは難しいですよね。難しいから、実際僕などは今まで内部奏法を選択した事は無いわけですが。ホールのピアノが、公共の、レンタルする共有物である点を軸にして、実際に音楽する側(作曲・演奏)、貸すホール側、メンテナンスする技術者の3者それぞれの立場における利害を再認識し、その上での技術的な諸問題を実に詳しく解説して下さいました。ピアノの機構すら満足に把握していなかった僕にとっては大収穫でした。僕以外にも意外に知識不足な人は多いんでしょうね。ピアノ程メジャーな楽器にも関わらず、あれほどブラックボックス的な楽器も無いと。学部時代に音楽美学の先生が「ピアノ科が自分の楽器について一番知らない」と言っていたのを思い出しました。それは、他の楽器なら自分で組み立てたりある程度のメンテナンスをするのに、という流れでの発言でしたが。2回目、3回目があったら是非行きたいです。ひょんなことからフィンランドの長編叙事詩カレワラを読みたいと思ったのだけど、調べてみると岩波文庫版も講談社学術文庫版も絶版になっているらしい。高校生くらいの時には手に取った覚えがあるのになぁ。その頃買わなかったのが行けなかった。ああ、後悔。図書館や古書店で見つけるしかないのかなぁ。 と、思っていたところに、とある方々から宅急便が届きました。朝日賞受賞のお祝いということで、ワイングラスを頂いてしまいました。気を使っていただいて、嬉しいことです。ありがとうございます。大切に使わせていただきます。<(_ _)>よく見てみたら、これがなんとフィンランドのメーカーのグラスでした。タイミングの一致に驚くばかり。カレワラも古本見つけて手許に置くぞぉ!


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