昨日の練習を経て、今日は第1回「新しい風」コンサート。「新しい風」というこのコンサートシリーズは、子どもから老人まで誰もが口ずさめるメロディ(昭和の頃にはたくさんありました)の魅力を再確認する事を目的とした五木寛之プロデュースコンサートのシリーズ名、ということらしい。本番は午後2時からだったので、開店直後の靴屋さんに駆け込んで、新しい靴を即決購入して(本当に目に入った靴を選んでサイズを確認しただけ)、その場で昨日壊れた靴から履き替え、11時過ぎに会場入り。会場の金沢市アートホールは高校の頃に歌い手で出演した事もあるし、その後は自分の楽譜を何度か演奏してもらっているホールで、愛着があります。キャパシティは300人と決して多くはないのだけど、その小ささ故にステージと客席に距離感が生まれず、アットホームなコンサートを作るにはうってつけ。ホールが出来た当時はステージに透明の壁が一枚あるような感じで、音像の遠さが気になるホールだったけど今回は全然気にならなかったな。時間が経ってホールが落ち着いてきたという事でしょうか。リハーサルの後に1時間くらい余裕があったので、髪を切るべく金沢駅の周辺を歩きまわりました。今回は最後にステージに上がらなくてはいけないのに、2ヶ月も伸び放題の頭だったので人前に出ていいような状態ではなかったんです。でも、適当なお店が見つけられなかった。10分1000円とかのお店が見つかれば多少マシな頭になれたのになぁ。残念。普通の美容室に入るような時間はなかったので結局諦めました。ステージで一緒に並ぶのは頭髪豊かな五木先生とY先生だからまぁいいか、と自分を納得させながら。コンサート本番は上々の仕上がりでした。「大河の一滴」「燃える秋」の2曲の演奏(金沢カペラ合唱団)もうまくいったし、お客さんの反応もとても良かったように思います。曲目・演奏と客層が丁度マッチしていたのでしょうね。Y先生の盛り上げ上手(演奏・進行ともに)もあって、最後まで一直線にベクトルが上っていくコンサートとなりました。編曲は五木先生にも気に入っていただけたようで一安心。原曲にはない素材をふんだんに盛り込んだアレンジだったので、「自分の狙いと全然違う」なんて言われたらどうしようかと内心ヒヤヒヤしていました。・・・考えてみれば、僕は同じような事をいつも演奏者に対してしているのですね。少しその立場の気持ちがわかったような気もします。コンサートのあとは楽しい打ち上げ。そして打ち上げを途中で辞して、別の打ち合わせのためにKKRホテル金沢へ。委嘱グループのみなさんと、わざわざ金沢に来ていただいた詩人Tさんとで新曲の打ち合わせ。明日からの現地取材のためにいろいろと話をしました。そう、2007年に初演する新曲のために明日、明後日は加賀を取材してまわるのです。その取材の模様は、明日に続きます。
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