ハイドンが面白い

最近は事務作業をしている時にNaxos Music Libraryから適当に選んだ曲を聴いている事が多いのですが、今日聴いていたのはたまたまトップで紹介されていたハイドンの中期?交響曲集。50曲でまだ全交響曲の半分ですからね。単純に分量だけでも感嘆。で、そのハイドンを改めて聴いていると、BGMには出来ないくらいに面白くてたまらない。昔はこの面白さはわからなかったけど、これだけ随所にアイディアがちりばめられていてサプライズに満ちた音楽を見過ごしていたなんて、なんと勿体ない事をしていたんだろう。「複雑な和音を刺激的なリズムでカッコ良く聴かせる」事こそが面白いと疑い無しに信じていた頃は、ハイドンなんて威厳もなければお洒落でもないカビ臭い存在だと思ってました。反省。30歳を前にしてようやく「当たり前の事をサラッと実現して、なおかつ奥行きを持たせる事」の魅力と難しさをはっきり認識できるようになってきたかなぁ。今ようやく「気づく」「わかる」まで来たから、10年前に比べれば大進歩。「できる」までを生きてる間に手に入れたいなぁ。___今日の他の収穫はレスピーギのオーケストラ伴奏歌曲”La sensitiva”(P. 104)です。オケの書き方が圧倒的にうまい。色彩感の変化が素敵。日本語にすると歌曲集「感覚」で、いかにも売れなそうな雰囲気漂ってますが、近代音楽の好きな人は聞く価値ありです。


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