全日本合唱連盟の機関誌「ハーモニー」に頼まれた原稿を仕上げてメール送付。朝日作曲賞の受賞コメントを800字で、という話だったけど、800字も「今まで生きてきた中で一番嬉しいです」「頑張った自分を褒めてやりたい」「気持ちいい。チョー気持ちいい。」では埋められないので、応募しない人にはなかなか伺い知れない、審査結果が出るまでの応募者のココロモチというやつを書いて逃れてみた。どうしよう、ボツられたら。作曲も得意とは言えないけど、文章を書くとなると尚更苦手です。いつもいつも、書き出しはどうしようか、思いつくまで四苦八苦。思いついても暗中模索。書き上げたら疑心暗鬼。いくら努力したところで名文なんて生まれようもないのにね。
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午前中は「葉っぱ会」の練習@東大駒場キャンパス。ひととおり音とりが終わった状態だったので、練習では早速音楽の造型の彫り込みを始めたけれど、いかんせん欠席が多く成果は不十分。残りの練習時間も充分とは言えない状況なので本番までに無事に仕上げられるかちょっと心配。出席していた人たちには何の責任もないわけで、申し訳なく思う。
今日の午前中は名島啓太先生のオフィスにお邪魔して打ち合わせ。12月初演の鈴優会団歌のテキストについて。どんなイメージの歌がいいか、キーワードになるような言葉を集めておいてください、とお願いしてあったのだけど(人生初の作詞を覚悟していた)、学生指揮者の方が殆どまとまったテキストを書いてくださっていたので、それをもとにブラッシュアップするだけの作業で済みました。これからは出来たテキストをもとに作曲作業に入っていきます。午後は自宅に帰ってきて作曲。昨日の続き。まだスカッと抜けるようなアイディアが出てこない。
運良く疲れが残らなかったので元気に作曲。今書いている楽章のクライマックスは見えてきたんだけど、まだ前半の流れが定まらない。うまい具合にこちらの世界に引き込むような導入を設定したいけど、イマイチなアイディアばかり出てくる。こう、喉のところまで出かかっているような実感はあるんだけどね。久しぶりに演奏スケジュールを更新しました。今年の秋は演奏機会が少し増えます。まだ確認取ってないので名前は出しませんが、全日本合唱コンクールの東京支部でも作品を演奏してくれる団体があります。8月の後半から9月頭にかけてはニワカシキシャになって練習にいそしみます。はこね学生音楽祭はこのご時世にかなり太っ腹なコンクール。年々レヴェルが上がってきている中、どこまで上位に食い込めるか。練習時間が限られているので指揮者の方でイメージをかなり固めておかないと仕上げが間に合いません。
合宿疲れも取れないうちに、ディズニーシーへ行ってきました。初。だいぶ前に買ってあったチケットの有効期限が切れそうなのに、気がつけば今日ぐらいしか行ける日がない。なので予定をやりくりして慌てて行ってきました。ディズニーランドは1日で回りきるのは難しいけど、ディズニーシーは1日あれば大体回りきれるんですね。思った程には混んでなかったので、一通り体験できたはず。ライティングされた園内が水面に映っていて、夜景がとてもきれいだった。どのアトラクションも一工夫あるので面白いことは面白いけど、僕はもっとストレートにスピードや動きを体感できる方が好きかなぁ。そう何度も行きたいとは思いませんでした。とは言え、1回は行ってみても良いと思います。歩き通しで非常に疲れました。これで3日程作曲できていないので、明日からは集中して作曲を進めないと。束の間の盆休み。
昨日、今日と2日間、神奈川の合唱団「相模台グリーンエコー」さんの合宿にお邪魔してきました。来年の5月に初演予定の委嘱曲について話し合うためです。グリーンエコーさんについては、2年前に1度、拙作「野菜畑のソクラテス」の演奏を聴いたことがあるだけで、合唱団の性格も指向もあまりわかりません。委嘱者を良く知りたい、という僕の希望に応えてくださったかたちで今回の合宿参加が実現しました。もっぱら練習を聴かせていただいて、あとは委嘱曲のテキスト、イメージについて話し合うだけのつもりだったのに、話の流れで、団内アンサンブルコンテストにまで参加して歌ってきました。カプレの3声のミサ。久々に楽譜を見て、恋い焦がれていた事を思い出しました。清澄で美しい世界。こういう、シンプルに輝く女声の曲も機会があれば書きたいなぁ。 委嘱曲のテキストについては、僕からも何種類か候補を提示して、合唱団側からもいくつか候補を出していただきましたが、話し合った今の段階では矢沢宰さんになる可能性が高いです。矢沢宰といえば萩原英彦先生の作曲した「光る砂漠」が有名ですが、あれには使われなかったテキストの中にも、まだまだ素敵な詩がたくさんある。やわらかく光り放つような世界が、グリーンエコーさんの音色、音楽にはマッチするんじゃないかな。まだまだ選択の余地はありますが、しばらくは矢沢宰の方向を探っていきます。
丸々一日外出。久しぶり。午前中に関わっている合唱団の練習@文京シビック。ダウランドのcome againほかを練習。小品ながらも奥行きが見えていい曲です。その後四谷区民ホールの創る会の演奏会へ。(招待券がまわってきたので。)ところがちょうど赤坂見附駅で火災発生だとかで、遠回りを余儀なくされてしまいました。1時間近くもかけてようやく新宿御苑に到着。創る会の演奏会は何年かぶりに聴いたけど、予想以上に面白かった。北爪作品(久しぶりに大学合唱団で理解度の高い演奏に出会いました。)や山本作品も面白く聴いたけれど、近藤作品が出色の面白さ。サッフォーと現在の違和感の無い同居が心地よかった。失礼ながら、臨時編成で、あまり能力の高くない合唱団だとは思うけど、それでも音楽が面白く聴けるのは、指揮者のなせるワザなんだろうな。いろいろと刺激を持ち帰りました。こういう活動に情熱を持つ人がいてくれるというのは大切なことです。コンサート後はペーパーアイテムを選ぶために表参道のwinged wheelへ。初めて行ってみたけど、思ったような商品が見つかって満足。サンプル用にたくさん買い込んできました。一部からバラ買いできるのが嬉しいところです。筆無精なくせに、いずれ専用のレターヘッドとか作ってみたくなるなぁ。このお店、行ってみたらなんとNADiffのごく近くではありませんか。嬉しくなって、NADiffにも何年かぶりに寄ってきました。以前はここで現代音楽のCDやら楽譜やら美術関連の本なんかを見つけて買っていたものです。懐かしい。思いっきりフォーレのレクイエムなんかが置いてあったのにはちょっと驚き。前は「ど」クラシックみたいなのは置いてなかったような気がするんだけどなぁ。方針変えたのかな。澁澤龍彦関連書が充実しているあたりは相変わらずだけど。ちょうどサマーセールだとかで、売れないCDを500円で売っていたので、その中からクセナキスのサックスカルテットだとか、アンサンブルモデルンが演奏したユン・イサンの作品集だとかを掘り出してきて購入。僕の運は殆どワゴンセールで使い果たしているのかもしれません。現代音楽のCDを買った時特有の期待感を胸に帰宅。さて買ったモノはアタリかハズレか。
詩人の高塚かず子さんから嬉しい贈り物。「女性たちの現代詩」という6月に出た新刊本に高塚さんの作品が所収されていて、その中の彼女のプロフィールに少し「猫祭」のことも触れてあるので、ということで送ってくださった。「日本100人選詩集」という副題でわかるように、この本は日本の女性詩人100人のアンソロジー。「現代詩」なので、金子みすゞとかは入っていない。殆どの方は現在活躍中の進行形の方。先年亡くなられた吉原幸子さん、多田智満子さんなどの作品もおさめられている。一人一遍。そして作者の言葉、略歴付き。今日いただいたばかりなのでまだ全然目を通せていないけれど、さっと目次を見ただけでも胸が躍る。ああ、この詩も、あの詩も、そういえばかつて感動したんだった、と思い出すタイトルがいくつも。決して詩に詳しい訳ではないのに。気がついてみると、僕は女性詩人の詩が好きなのかもしれない。好きな詩人と言えば、女性詩人の名前の方が多く挙がる。もちろん知らない詩人や作品も収められているので、これから丁寧に読んでいこう。今ちょうど、神奈川の合唱団に来年書き下ろす新作のテキストを探し始めたところ。こういうタイミングは神様がくれるものだ。この中から出会いを見つけろ、ということかな。素敵な詩に巡り会えますように。詩人の高塚かず子さんから嬉しい贈り物。「女性たちの現代詩」という6月に出た新刊本に高塚さんの作品が所収されていて、その中の彼女のプロフィールに少し「猫祭」のことも触れてあるので、ということで送ってくださった。「日本100人選詩集」という副題でわかるように、この本は日本の女性詩人100人のアンソロジー。「現代詩」なので、金子みすゞとかは入っていない。殆どの方は現在活躍中の進行形の方。先年亡くなられた吉原幸子さん、多田智満子さんなどの作品もおさめられている。一人一遍。そして作者の言葉、略歴付き。今日いただいたばかりなのでまだ全然目を通せていないけれど、さっと目次を見ただけでも胸が躍る。ああ、この詩も、あの詩も、そういえばかつて感動したんだった、と思い出すタイトルがいくつも。決して詩に詳しい訳ではないのに。気がついてみると、僕は女性詩人の詩が好きなのかもしれない。好きな詩人と言えば、女性詩人の名前の方が多く挙がる。もちろん知らない詩人や作品も収められているので、これから丁寧に読んでいこう。今ちょうど、神奈川の合唱団に来年書き下ろす新作のテキストを探し始めたところ。こういうタイミングは神様がくれるものだ。この中から出会いを見つけろ、ということかな。素敵な詩に巡り会えますように。
さる7月5日、第15回朝日作曲賞の受賞が決定しました。チャンスをやるからもっと気合い入れろ、ということだと受け止めています。いっそう頑張ります。非公開の演奏審査(僕も立ち会えず)でしたが、おそらくは演奏担当の清水敬一先生と、松原混声合唱団のみなさんが素晴らしい演奏をしてくれたおかげなのだろうと思います。今回は受賞そのものも嬉しかったのですが、何より嬉しかったのが周囲の反応。翌6日から多数の電話、メールでお祝いのコメントを頂きました。中には久しく連絡を取っていなかった方や作曲・合唱畑とは無縁な方からの連絡もありました。如何に多くの人に助けられて日々を過ごしているのか、僕の事をこうまで喜んで下さる人がこんなにいるのか、ということを再確認しました。改めてみなみなさまに感謝です。どうもありがとうございました。ちなみに、賞金はまだしばらく貰えません。今年のコンクール全国大会での授賞式後だと思いますので、たかっても無駄ですよ〜。(お祝いと共に「焼肉おごれ」といった類いの言葉も若干頂きました。(笑)日々は変わらず、相変わらずのつつましい生活をしております。(-。−;)今日はバルサンを焚いて在宅できなくなったので、池袋まで出ていろいろ購入。最近気になっていた間宮芳生さんの楽譜をいくつか買ってきました。ピアノソナタの2番、3番が欲しかったのだけどそれは見つからず。残念。でも、思わぬ収穫もありました。ずっと探していた氏の「オンゴー・オーニ」。良い曲だと思うんだけど、何故か楽譜は絶版です。合唱の楽譜は楽譜の中では売れる部類のはずだけど、それでも流行に左右されるみたい。別にゲンダイゲンダイしてる曲でも無いのになぁ。ヤマハにはやっぱり在庫が無かったんだけど、もしやと思って足を運んだジュンク堂で奇跡的に発見しました。ラッキー。ついでに、絶版の予感がするコンポジションの11番を購入。ある時に買っておかないとあとで泣きを見るかも知れないから。間宮氏の楽譜では、モテ・ヴェルナル(カワイ)、アテ ネツィック(全音)、三色草子(カワイ)、弦楽四重奏曲 第1番(音楽之友社)などを探しています。どこかで見かけたら教えて下さい!
新作のスケッチを書き留めたりしつつ、他の雑事もこなしつつ、と毎日バタバタと動いています。元気には過ごしていますので御安心を。最近の移動時の供は、プーランクの6重奏曲。改めて読んでみると、とても面白いです。サラッと心地よく聞こえていた音が意外なほどに不協和音だったり。音のぶつけ方も、少ない音で厚みのある配置を常に工夫しています。定石とは違うことをかなりやっているので、消化吸収するのは大変だけど、マスターできたらアンサンブルの書き方がだいぶ変わるだろうなぁ。ひたすら感嘆。音色、音域、鳴り。どれもがサラッと、しかし確実に計算されています。