思潮社の現代詩文庫176「八木幹夫詩集」をようやく購入。年末には店頭に並んでいたようだけど、なかなか詩集を買えるところまで足を運べなかった。まだ買っただけで、全く中身を読めていない。楽しみは明日以降に。「野菜畑のソクラテス」は全篇収録。その他の詩集からも、かなりの分量が抜粋収録。この文庫の特徴として、値段やページに比して中身が圧倒的に充実している。まさしく文庫。詩集の楽しみの一つである、本の装丁に見惚れたり、余白にイメージを飛翔させる余裕が持てないところは致し方ない。僕の場合、この文庫で気に入った詩を見つけてはもとの詩集を買う、という使い方をしてきた。詩の間口を広げてくれたのが、この現代詩文庫のシリーズだ。
今年のコンクールの課題曲になる「象の鼻」。浄書を自分でできることになったのをいい事に、少し手を入れて修正中。もちろん、根本的に曲を変えるわけにはいかないけど、細かく表情をどう書けば良いか、とか、このブリッジをもう少しマシにできないか、とか、いろいろ試行錯誤。お陰で少しいい曲に変わってきた。(と自分では思う)音符や表情の確定とともに、浄書譜としての仕上げもしていかなくてはいけない。応募時はA4サイズでラフに作ったデータだったものを、B5に縮小しつつ、なるべく大きく音符が見えるような配慮もしている。単なる縮小コピーというわけにはいかないので、こっちの方も作曲並みに気を使う。他の課題曲よりも見やすい楽譜になりますよーーに!
今年の正月は結婚後初の正月という事で、気合いを入れて里帰りしてきました。父方の実家(石川県松任市)に挨拶をしにいき、そのまま車で母方の実家(石川県輪島市)へ。穴水産のとれたて牡蠣をバーベキューでたらふく食べると言う贅沢をしてきました。ほぼ10年ぶりに訪れたお里のみなさん、変わらず元気でした。今まで不義理だったのが申し訳ないです。これからは家庭を構えた以上、親の陰に隠れずに自分で親戚付き合いしていかないといけません。そのまま輪島に一泊させてもらって、翌日は能登観光を少々。いろいろ行ったんですが、能登島ガラス工房で面白いものを見つけたので紹介。ここは、能登島ガラス美術館(素晴らしかった!)の向かい側にあります。各種ガラス工芸品が見れて、買える、というスポット。簡単な食事やおみやげを買うことも出来ます。まぁ、今やガラス小物は全国各地で変えるのでさして珍しくもありません。ここも、よそで見かけたような商品がたくさんならんでいました。が!ボーッと眺めていたらその中でもひときわ目立つ一品が! この純真無垢な笑顔はくまの○ーさんでは!? でも、微妙に違う。意図的なのか技術不足か!? この微妙なラインは、耳のないミッキーを思い出させます。 ディズニーに許可は取ったんだろうか? 等々、様々な考えがよぎります。 でも、やっぱり許可は取っていないようです。 だって、 こんな名前つけてごまかしてるくらいだから。 「ヒネりなさい!」と突っ込みたくなります。 ……他にこんなのも見つけました。 これって明らかにトト□だろ〜! 「森の妖精」ってのは苦しすぎるんじゃないかぁ?? と、誰もが思うんでしょうが、製作者は気にしないんでしょうね。 それにしても、ディズニーとジブリ。権利にうるさいと言われる会社を2つも相手にまわしてよくこんなものを売れます。むしろこれは、現在の著作権概念への挑戦状なのか!? 探せば、他にも珍しい商品が出てきそうなところでした。石川県の能登島にお出かけの際は是非寄ってみて下さい。ガラス美術館の向かい側。2階の食堂の下にあるショップです。その時まで同じ商品が並んでいるかどうかはわかりませんが……。
今までは100円ショップの名刺ファイルで、頂いた名刺の整理を済ませていたのだけど、今年は縁あってたくさんの人の名刺を頂いたし、来年はまた多くの人と出会う事が予想されるので、500枚収納できるという名刺ボックスを買ってきました。それで、帰ってから、今まで頂いた名刺を整理したんだけど、BGMがいけなかった。昨日たまたま買ったDENONのクレストシリーズの新譜をかけていたんです。1曲目の「秋」はまだしも、2曲目以降の晩年のタケミツトーンをなんとなく聞いていると、やたら感傷的な気分になっちゃうんですね。で、自分は名刺の整理なんかしているもんだから、何か和音が響くたびに「ああ、この人とこんな事があったなぁ」なんて記憶が止めどなく溢れ出てくる(笑)ただの名刺整理に不必要に感傷的になってしまいました。晩年のタケミツトーンの効能を一つ発見しました。使い方によっては、ミュージック・セラピーとして効果が高いかも知れない。
合唱の知り合いのTさんとAさんが結婚すると言うニュースが飛び込んできました!おめでとう!自分に結婚の経験があると、当時者の喜びを(ある程度)推し量れるので祝福の気持ちもひとしおです。本当に良かったですね!お幸せに!
買い物の途中で、池袋のリブロ3階にある「ぽえむぱろうる」に寄った。「ぽえむぱろうる」は、僕の知る限り(ネット以外では)唯一の、詩集専門の書店。厳密には短歌や俳句、実験映像ジャンルのビデオなんかも扱っているけれど、まぁ詩集専門店としておこう。思えば、今まで書いて来た曲のテキストはいつもここで見つけたものだ。いつもここで詩集を探して、その中から書きたい詩を見つけ、曲を書く。だから、僕にとってはとても大切な書店だ。他にも大型書店で詩集コーナーを設けているお店はあるけど、ぽえむぱろうるの品揃えと比べるとやはり貧弱なのは否めない。まぁ詩集は、(楽譜と同様に)そうそう売れるものではないだろうから、仕方がないといえば仕方がないけど。 #そういえば昔、思いあまってこの「ぽえむぱろうる」で バイトをしようと思った事がある。 ハイソな人たちとお知り合いになれる!?なんて希望を持っていたけれど、 電話して、時給が500円台だったのを聞いて(2〜3年前の話だ)諦めた。 それ以降はもっぱら購入専門で応援に徹している。さて、そんなぽえむぱろうる。「詩集は文字数が少ないくせに値段が高い!」という声に抗うためかなんなのか、毎年年末になると、棚落ち商品の値引き販売をしてくれます。折しもクリスマス直前のこの時期。今年もまた値引き販売がないかと寄ってみたら、やっぱりやってました、値引き販売!思潮社の現代詩文庫で、中江敏夫、林芙美子、尾形亀乃助、荒川洋治あたりを買ってきました。僕はまともに詩作や、詩の鑑賞の勉強をしたことがないですから、とにかく素人なりに目を通して味わう事しかできません。そんな僕にとって、この機会は嬉しい限り。今日は買いませんでしたが、新しい詩の文庫が店頭に並んでいました。「詩の森文庫」といいます。ホームページは見つかりませんでしたが、どうやら思潮社から出ているようですね。面白そう。高校生の頃にこういう本に出会えていたらなぁ。金沢では詩集を買うのも至難の業だったし、興味を持つきっかけにも恵まれていませんでした。インターネットのある今の子供たちが羨ましいです。マイナージャンルに興味を持つ子でも、ちゃんと情報を仕入れられますからね。
本格的に大掃除に取りかかるにはまだまだ問題山積なわけですが・・・。とりあえず今日のところは、机の上に巣食う終わった演奏会チラシ、プログラムを処理して、未読の本を片付け、聞きかじったCDを片付け・・・という作業をしました。あとは結婚式関係。いろいろ検討していたカタログもあるし、もう要らない各種資料も山のようにあります。それをひとつひとつチェックして必要なものと要らないものに分けて、要らないのはゴミ箱へ、とやって・・・。机の上がすっきりするだけでも、心理的に相当気分が落ち着きます。視界にゴチャッとした山があるんじゃ、やる気もわきませんからね。「そのうち使うから手許に」というのが、部屋を整頓する上では大切だとわかっていても、なかなか実行はできません。今年もついにその慣習から抜け出せなかった。さて、来年こそは新しい習慣を身につけられるか!?
ネット注文してあった年賀状が届いた!思ったよりもいい仕上がり。うんうん。12月20日の段階で内容が出来上がっていた年なんてかつてあっただろうか。まぁ、宛名書きと言う難関はまだ残っているんだけどね。特に今年は、結婚を報告する意味合いもあるのでいつもより枚数は多い。気合い入れて(腱鞘炎に気をつけつつ)宛名書きに精を出すぞ〜。
今日は混声合唱団鈴優会の定期演奏会。ご来場頂いたみなさま、名島先生、太田先生、そして鈴優会の皆様。ありがとうございました。とてもあたたかい、良いコンサートでした。堀内作品としては鈴優会団歌「鈴の音のハーモニー」(新曲)、「おれは歌だ おれはここを歩く」(再演)、そしてアンコールの「お正月」(編曲)が演奏されたわけですが、どの演奏も素晴らしかった。お陰で、全く見知らぬお客さんから曲について聞かれたり、嬉しい反応もありました。僕だって、見知らぬ作り手に、一受け手として声をかけようとすると躊躇してしまいます。たとえ感動したとしても。だから、こういう機会は本当に嬉しいものです。でも、この日僕にとって一番感動的に響いたのは、プログラム最後の、林光「げつようびはうつくしいこども」です。その中でも特に、終曲の「だれがこまどりころしたの」が説得力を持ちました。実にシンプルな曲。少なくとも、分析して特殊なシカケが浮かぶような高度な曲ではないかもしれない。けれど、背景を変えながら何度も何度も繰り返し昂ってゆく旋律が、いつしか旨に突き刺さってきて、痛くて痛くてしょうがなかった。メロディの訴求力。気がつくとホールのステージが、小劇場の空間のように見えていました。それくらいに音楽の背景が見えてしまったと言うかわかってしまったと言うか・・・素晴らしい演奏でした。技術的なことを言えば、今年の鈴優会は去年よりは一段劣っていると言えるでしょう。けれど、ステージ上で伝えるための大切な「何か」が飛躍的に強くなっている。合唱団としていろいろな経験を乗り越えた事は、今後は糧になってくれるでしょう。今のメンバーで、新しく一歩を踏み出していって欲しい。惜しみなく送られるあたたかい拍手が、演奏会の成功を物語っていました。
「教育音楽」という雑誌の、とある連載で譜例を作る仕事を毎月請け負っていたのですが、それが今回で連載終了。最終回となりました。普通、浄書で求められるのは「クセのない読みやすい美しさ」なんですが、この連載に限っては「手書き風の印象の強い」楽譜だったので、通常と楽譜の設定を全て変えて、毎月試行錯誤しつつ対応していました。最初に企画立案した編集のYさんはやがて移動となり、その後担当になったOさんや、著者の方とはメールと電話、ファックスでの連絡。遂に最後まで直接会う機会がないまま仕事が終わりました。少し寂しいような気もします。毎回の原稿納品も、illustratorのデータをメール添付で納品。ネット環境ならでは、という仕事の経験でした。都合2年間くらいの連載だったかな。今日は一人で小さな祝杯。